Ciao! コスパ命の主婦、Gobu(ごぶ)です。
みなさん、海外に荷物を送ったことってありますか?
送ったことがある方ならわかると思いますが、あれってなかなかに面倒臭いんですよね。
まず送り方の種類が多くてややこしいし、用紙の記入が難しいし、記入漏れがあると荷物を返送されたり破棄されたりするし…
もう、とにかく大変。
しかも今は感染症の影響で飛行機も船も便が減っていて、今まで以上に面倒なことになってるんです!
実は先日私も、ドイツに住む親戚へ荷物を送ろうとしたんですが、郵便局で断られちゃいまして…
色々なところにたくさん問い合わせて、たくさん調べた結果、なんとか送ることができたので、その時の経験をシェアするに至りました。
基本的に「日本→ドイツ」の情報メインになりますが、他の国に共通する情報もあるのでよかったら参考になると嬉しいです。
どこかの誰かのお役に立ちますように!
※状況は常に変化していると思いますが、とりあえず2022年8月12日時点での最新情報です。
そもそも国際郵便よくわからん。
まず国際郵便について知らないと、この先の文章も理解できないと思うので、サラッと書いておきます。(←すでにご存じの方は、目次から次へ飛んでください!)
航空便 vs 船便
郵便局から海外へ荷物を送る時に最初に決めなければいけないのは、「航空便か、船便か」という点だと思います。
航空便は飛行機に荷物を載せて運ぶため、早く届きますが、値段が高めです。
それに比べて船便は船に荷物を載せて運ぶため、日数がかかりますが、その分安くすみます。
なので、日持ちのしない食べ物や、誕生日直前にギフトを送る場合なんかは、航空便一択ですね!
航空便の種類
さらに、航空便の中にも3種類もあるんですよ。
ひとつは、いわゆる速達のような「EMS(国際スピード郵便)」。
次に、一般的な航空便の「航空便」。←名前そのままでややこしい
最後に、飛行機の空きスペースに荷物を載せる「SAL便(エコノミー航空便)」。
SAL便は航空便よりも安くすむので、日本に住んでいる外国人の友達はみんなよく「SAL便」を使っていました。
私も普段は「SAL便」を利用しています。
荷物の種類
さて、国際郵便をさらにややこしくさせているのが荷物の種類です。
「2kg以上か否か」という単純な分け方なんですが、なんせ呼び名が「小形包装」と「国際小包」というややこしい名前をしているため覚えにくいんですよね…
郵便局の窓口で何か言われても、いつも「あれ、どっちだっけ?」ってなります。
一応表にまとめておきますね!
小形包装 | 国際小包 | |
重さ | 2kg未満 | 2kg〜30kg (上限は国によって異なる) |
発送方法 | 航空便 SAL便 船便 ※ 国によってはEMS扱いになることも | 航空便 SAL便 船便 |
特徴 | EMSより安く送れる! | 利用する個数により10~20%の料金割引あり |
↓大きさの制限については分かりずらいんで、郵便局のHPの内容をそのまま貼らせてもらいます。(※ 2022年8月時点)
小形包装の大きさ制限(~2kg)
国際小包の大きさ制限(2kg~)
ドイツに荷物が送れない?
さて、こっからが本題です。
日本からドイツへの発送に関してですが、なんと現在、航空便をすべて停止しているんです!
理由は、感染症の影響で飛行機の本数が減り、荷物を乗せることができないからだそう。
まさかこれだけグローバル化した時代に、先進国間の荷物の輸送に手こずる日が来るとは思っていませんでした。
感染症の影響、恐ろしや、です…。
国ごとの発送可否表が郵便局のHPに載っているので、海外へ荷物を発送する予定の方はぜひチェックしてみてください♪
郵便局「国際郵便物の差出可否早見表」:https://www.post.japanpost.jp/int/information/overview.html
(↓)ちなみに私が発送した2022年8月12日時点でのドイツの表記はこんな感じでした。
この表を見て「航空扱い:△」になっていたので、一か八か問い合わせてみたところ…
現在ドイツ宛のお荷物は、船便のみの受け付けております。
と、言われてしましました(泣)
念のため、直接郵便局に言って聞いてみたのですが、返答は同じでした。(←当たり前)
ということで、あの表を見て「送れる!」と思っても、荷物を用意する前に問い合わせることをオススメします。
状況は刻一刻と変わっていますからね!
船便で4ヶ月もかかる?
さて、ここまでの流れで、郵便局で送る場合の選択肢が船便一択になったわけですが、さらに衝撃の事実が告げられました。
それは…
現在、船便の場合は2〜4ヶ月かかります。
「No〜〜〜〜〜!ありえない!」
今までは1〜3ヶ月程度で届くと言われていて、実際には1ヶ月ほどで届くことがほとんどだったんですが…。
まさかの2〜4ヶ月!?
今(8月)送って、最長の4ヶ月経ったらクリスマスプレゼントになっちゃいますよ。
しかも早くて2ヶ月ということは、間違いなく10月以降に届くということ。
驚きです。
(↓)しかも、郵便局からのメールの返信には「もっと日数がかかる場合がある」ようなことが匂わされていました。
【郵便局からの返信 一部抜粋】
弊社がご案内できるお届け日数は、新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延以前の情報でございます。
現在は、世界的な航空機の減便等により、船便としたものも含め、国際郵便全体において遅れが生じておりますので、あらかじめご理解とご了承のうえ、お送りいただきますようお願い申し上げます。
ちなみに、郵便局のHPに記載されている「料金・日数を調べる」という機能では、現在中止中のサービスも結果として表示されますので、惑わされないようにしてくださいね!
郵便局「料金・日数を調べる」:https://www.post.japanpost.jp/cgi-charge/
郵便局以外の選択肢
さてさて、ここまで郵便局での国際郵便の送り方について書いてきましたが、ここで一旦寄り道します。
なぜなら、こんな事を思いついちゃったからです。それは…
他の会社のサービスなら、もっと早く送れるのではないか?
ということで、郵便局以外の会社に問い合わせしまくったのでその結果をいくつかお伝えします。
※もし郵便局からの送り方にしか興味がない方は、目次から次へ進んでください。送り方について書いてますので!
選択肢① FedEx (フェデックス)
1つ目の選択肢は、FedExd(フェデックス)です。
アメリカの物流サービス大手で、世界中の配送を支えています。どうやら世界最大手の物流会社っぽいです。
(↓)そんなFedExさんで「日本→ドイツ 2kg」を検索をしたところ…⁉︎
なんと「6日間」で届けてくれるという結果に!
ただし料金は2kgで「¥32,860 (アカウント登録で¥21,864に割引)」でした。
ちなみに5kgだと「¥60,980 (アカウント登録で¥40,648に割引)」。
日数は文句なしですが、さすがに高すぎるのでFedExさんで送るのは諦めです。
でも「何としても早く届けたい!」って方にはいい選択肢かもしれませんね!
選択肢② みかん箱
さて、続いて「日本のサービスだったら案外安くできるんじゃないか?」と思い、何社か調べたので、そのうち2社をご紹介します。
まずはみかん箱さんです。
(↓)メールで問い合わせた際の結果はこちら。
プランが2つあるのですが、どちらも日数は「出荷後2〜6日」という激早です!
ただしお値段は「¥24,900」。
やはり高いですよね…ってことで諦めです。
ちなみに今回の日数と金額は「採用重量5.1kg」で計算されているんですが、その算出方法は次の通りです。
重量は、下記2つのうち大きい方を採用
・梱包後の容積重量(縦cm x 横cm x 高さcm ÷ 5,000)」
・梱包後の実重量
今回の私の荷物は「30cm x 30cm x 28cm」「2.2kg」だったため、下記式になります。
容積重量 = 30cm x 30cm x 28cm ÷ 5,000 = 5.1kg > 2.2kg(実重量)
選択肢③ ヤマト運輸
最後の選択肢は、日本の大手運送会社「ヤマト運輸」様です。
海外への引っ越しサービスもあるため、安く送れるのでは?と思って問い合わせてみました。
(↓)その結果、受け取ったメールがこちら。
まず、日数は「2週間」なので申し分ないです。
しかもお値段は80サイズで「¥5,300」!?素晴らしい!
日数を考えたら、郵便局から空港便で送るよりも安い可能性があります。
ただし最後の一文で砕け散りました。
食品全般のお取り扱いができなくなっております。
なんということだ…。終わった。
これに関しては国によって違うみたいですが、ヤマト運輸さんでドイツ宛に荷物を送る場合は食品NGだそうです。
ということで、日数・値段共に申し分ないヤマトさんでしたが、残念ながら諦めることになりました。
食べ物以外を安く早く送りたい方は、ヤマト運輸一択だと思います!
ちなみに、ドイツの中でも送れる地域が限られており、HPで確認できます。
もちろん他の国も確認できます。
ヤマト運輸「ドイツの配達可能地域」:http://date.kuronekoyamato.co.jp/date/KokusaiTakkyubin?ACTID=J_RKWTJS0050&SEARCH_ID=04&LAND_CD=DE
私たちが送りたい地域は、「配達可能地域」じゃなかったんですが、問い合わせたところ…
掲載がなくてもご発送いただける場合もございますので、その際は宛先の郵便番号、都市名(英字)をお知らせいただけますと幸いです。
…と言われました!
そこで配送希望地域をお伝えしたところ、「そちらのエリアは配達可能地域でございました。」とお返事いただきました。
なので、配送可能地域以外に配送をしたい場合も、問い合わせてみたら意外と送れるかもしれません!
ちなみに電話だと確認に時間がかかってなかなか返答をもらえないので、メールでの問い合わせをオススメします♪(←私は念のためどちらもやってみました。笑)
結局、船便で送ることに?
さて、3つの選択肢(FedEx・みかん箱・ヤマト運輸)をご紹介しましたが、そのどれも希望に合わなかったあなた!(と私)
発送を諦めるか、郵便局から船便で送るかの2択になっているのではないでしょうか。(私はそうでした。)
私が選択したのは、、、郵便局から船便で送ることです!
ということで、ここからは「実際、発送するに必要だった事」をご紹介したいと思います。
発送の準備
さて、まずは船便発送に向けて荷物の準備です。
最初に行ったのは賞味期限チェック。
なんせ到着までに4ヶ月かかる可能性があるため、賞味期限が切れちゃいそうなものは取り除きます。
さらに船便は空調管理が不安なため、腐りそうなものは除きます。
我が家の場合は、香川土産のうどんや、フリーズドライ味噌汁などが引っ掛かりました。(自分達で美味しくいただきました。)
続いて、船便だと箱が潰れて届くこともよくあるので、硬めの段ボールに変更し、プチプチ(緩衝材?)もしっかり入れました。
ヨーロッパに住んでいる方に過包装で送ると(環境問題的に)嫌がられることが多いんですが…今回は許してもらいましょう。
ちなみに、添加物を嫌がる方もめちゃくちゃ多いです…。(←私の周りだけかもしれませんが)
そして最後にガムテープでしっかり閉じて、荷物完成です!
あとは必要書類入力に向けて、重さを測っておくのもいいと思います。
(測れない場合も大丈夫です。郵便局で測って記入してくれます。)
必要書類の入力
さて、荷物の準備ができたら、次は必要書類の入力です。
ヨーロッパ宛の場合、最近までは郵便局で必要書類に手書きすればよかったんですが、2022年6月20日から手書きNGになっちゃったんです。
そんなわけで、スマホかPCで事前に入力する必要があります。
スマホもPCも基本的にやることは同じなのですが、PC入力の場合は入力した情報を自分で印刷する必要があります。
スマホ入力であれば印刷の必要はなく、入力後に表示されるQRコードを使って郵便局で出力することができます。
そのため、オススメはスマホ入力です!
入力は下記URLからできます。入力方法については今から書くので、よかったら参考になさってください。
国際郵便マイページサービス:https://www.post.japanpost.jp/intmypage/whatsmypage.html
必要書類の入力方法
基本的にスマホもPCも操作方法は同じですが、ここでは主にスマホでの入力方法について案内します。
1、会員登録(しなくてもOK)
まずは会員登録!と言いたいところですが、必須ではないので私はしませんでした(笑)
下記URLからログイン画面を開くと、一番下に「会員登録しないでご利用を希望される方」という小さなボタンがあるので、そこをタップしましょう。
ただ、会員登録をすると次回からの入力が楽になるので、もし頻繁に国際郵便を利用する方は登録しちゃいましょう!
2、ご依頼主情報の入力
さてさて、こっからが本番。発送する情報を入力していきます。
まずは「ご依頼主入力」という画面が開くので、発送元(基本的には自分の名前や住所)を入力していきます。
不備があると返送されたりするので、しっかり入力しましょう。
私がドイツに住んでいた時、母が送ってくれた荷物は1つも届かず、全て返送されましたから(笑)
英語での住所入力が不安な方は、英語への変換サービスを使うと便利ですよ!
(↓)私が良く使う無料のサービスを載せておきますね。
君に届け:https://kimini.jp
分かりやすくて気に入ってます。こういうサービスは本当にありがたいです♪
3、お届け先情報の入力
続いて、お届け先、つまり荷物を届けたい相手の情報を入力していきます。
ドイツだと、部屋番号がなく「名前が部屋番号代わり」という家が多いので、入力中不安になることもあるかと思いますが…
そんな時は本人に確認して、慎重に入力していきましょう!
4、種別・発送方法の選択
続いて種別の選択です。
EMSやら国際小包やら色々出てきて混乱しますが、ここまでこの記事を読んでくださったあなたなら、きっと迷うことはないと思います。(情報不足してたらごめんなさい!)
ちなみに私のようにドイツへ送る場合の発送方法は「船便」しか選べないようになっていますので、迷わないでしょう。笑
嬉しいような、悲しいような。
5、内容品の入力
続いて、荷物の中身を全て書き出していきます。
これが国際郵便で一番面倒な作業ですね。
色々と入力が求められますが、基本的には「名称」「個数」「単価」を入力しておけばOKです。
(↓)例えば1,200円のお茶を送る場合はこんな感じ。
- 内容品名:Japanese green tea
- 原産国:Japan
- 個数:1
- 重量:_(空欄)
- 単価:1,200JPY
品物が何種類もある場合は、「内容品を追加する」ボタンからどんどん追加しましょう。(MAX60項目まで)
最後に危険物に関してのチェックをして、次へ!
6、発送関連情報の入力
最後に入力するのは、発送予定日などなどです。
総重量を入力する欄がありますが、家に体重計等がない場合は空欄でもOKです!
郵便局へ持って行った際に測って入力してくれます。
7、QRコードコードの準備
さて、発送情報の入力が終わりましたね!
次は「メール送信」という画面になりますので、ここで、書類を出力をするための準備を行なっていきます。
郵便局で書類の出力をするにはQRコードが必要になるので、そのためにメールアドレスを設定したり、認証コード(4桁)を設定したりします。
この認証コード(4桁)はQRコード表示するときに必要なので、絶対忘れないでください!
忘れたら全てパアですからね!
そしてそして、設定が終わると登録したメールアドレス宛にメールが届くので、「届いたメールの二次元コード表示用URL」をタップしましょう。
ここで認証コードを入力すると、QRコードが表示されます。
ちなみにPCの場合はQRコードうんぬんはありません。
必要書類を印刷して、荷物と一緒に郵便局へ持って行くだけです。(その印刷が面倒なんですけどね。)
8、郵便局で手続き
QRコードの準備ができたら、荷物とスマホを持って郵便局へ行きましょう。
郵便局の隅に配備されている「ゆうプリタッチ」という機械にQRコードをかざすと、書類が出てきます。
その書類と荷物を持って、窓口へ行けば完了です!
稀に「ゆうプリタッチ」がない郵便局や、QRコードがうまく使えない場合があるみたいですが、そんな時は窓口へ行けば対応してくれます。
その際は、QRコードの上に表示されている「お問合せ番号」を見せましょう。
おまけ
さて、郵便局での発送作業が終わると、控えの紙を1枚ももらえず、焦ると思います。
私も不安になり、郵便局の人に「控えっていただけますか?」と伺ったところ、
「控えはありませんので、お渡しできません」と冷たく言われて悲しくなりました(笑)
でも安心してください。少しすると「ご依頼主控え」がメールが届きますから!
自分が入力した「依頼主情報」や「お届け先情報」、「内容品(一部)」がしっかり確認できます。
これで一安心。あとは届くのを待つのみです。
で、結局いくらだったの?
別に早くに書いてもよかったんですが、なんだかタイミングを逃してここまで来てしまいました。
それでは発表します。郵便局の船便を利用した際の金額は…
「¥1,600」でした!安い!激安!
こりゃ、FedExさんやらみかん箱さんやらで送る気がなくなるってもんです。
(↓)ちなみに今回の送った荷物の詳細はこちら。
- 船便
- 小型包装
- 兵庫の田舎→ドイツの田舎
- ギリギリ2kg未満
- 主に食べ物(きな粉や醤油など)
いったいいつになったら届くのか、楽しみです。
届いたらこの記事に追記しますね!
さいごに
今回は、ドイツに住む義母がなかなか日本に来れないので荷物を送ったわけですが、こんなに苦戦するとは思っていませんでした…。
飛行機がもっと飛ぶようになればいいんですが、ニュースを見ている限りまだまだ先になりそうですね。
海外に荷物を送る事ってなかなかないんで、この記事に需要があるかどうか疑問ですが…どこかの誰かの役に立てればと思いつらつら書かせていただきました。
必要な方に届きますように!
それでは、今日も素敵な1日になりますように。have a good day~
Gobu(ごぶ)